デジタル資産って、なに?
ネットバンクや証券口座だけでなく、ブログやYouTubeチャンネル、SNS、そしてGoogleアドセンスのような広告収益も、立派な “デジタル資産” です。実際、私自身も、ブログやYouTubeで発生するアドセンス収益を、私の死後、子どもの養育費などにあてられたらいいなと考えています。(すぐには0円にはならないと思う)
けれど、自分が突然いなくなったら…
この収益は誰かに引き継げるのか?
そのために今できることはあるのか?
今回は、Googleアドセンスを中心に”デジタル終活”について考えてみました。
いなくなったときに備えるGoogleの仕組み
Googleでは、生前に自分のアカウントの取り扱いを決めておける機能として「アカウント無効化管理ツール」が用意されています。
一定期間ログインがなかった場合に、信頼できる連絡先(最大10人まで)に通知が届く仕組みで、その際に特定のデータを共有したり、アカウントを削除するかどうかも設定できます。
このツールを使えば、家族に自分のGoogleアカウント(AdSenseやYouTubeも含む)を引き継ぐ準備が可能に。ただし、設定していなかった場合、家族がGoogleに申請しても、データや収益の取得ができない可能性もあります。
死後に家族ができる手続き
もし何の設定もないまま亡くなってしまった場合、家族はGoogleの専用フォーム「故人のアカウントに関するリクエスト」から申請を行うことになります。
このページでは以下のような選択肢があります:
- 故人のアカウントを閉鎖する
- 故人のアカウントからデータを取得する
- 故人のアカウントから資金を取得する
ただし、申請が通るかどうかはGoogle側の慎重な審査次第で、パスワードなどのログイン情報は一切教えてもらえません。情報の安全性とプライバシー保護を最優先する姿勢が強く、手続きには時間もかかることがあります。
アドセンスの報酬は家族に引き継げる?
結論から言うと、「引き継げる可能性はあるが、確実とは言えない」というのが現状です。
Googleでは、遺族からのリクエストに応じて、アカウントの閉鎖や収益の払い出しを審査のうえで対応してくれることがあります。ただし、自動的に振り込まれるわけではなく、正式な請求手続きが必要になるケースもあります。
また、アドセンスの名義変更ができたとしても、どのくらいの期間で名義変更や資金移動が完了するかはケースバイケースで、Google側の対応や書類の不備などにより長期間かかる可能性も十分に考えられます。
そこで私自身、試しに夫名義の口座をアドセンスのお支払い情報画面で「お支払い情報の追加」から登録してみたところ、確認用のデポジットが入るステップまで問題なく進めました(2025年5月時点)。
つまり、家族名義の口座でも登録は可能であることがわかりました。
このことから、事前に家族の銀行口座を「支払い先」として登録しておき、アドセンスのログイン情報(ID・パスワード)を家族に伝えておけば、死後も収益の受け取りがスムーズに継続できる可能性が高まると感じています。
だからこそ、生きているうちに備えておくことが、何より安心につながります。
今すぐできる “デジタル終活” の第一歩
アカウントやパスワードをまとめた一覧を作るだけでも、大きな一歩です。私自身もまだまったく整理できていないので、これから少しずつ整理していきたいと思います。以下のようなサービスを整理しておくとよいでしょう:
- Google アカウント(Gmail、YouTube、AdSense)
- PayPalやStripeなどの決済サービス
- SNS(X、Instagramなど)
- サーバーやドメイン(お名前.com、Xserverなど)
まずは、アカウント一覧を印刷またはエンディングノートに記入するために、情報をまとめる作業から始めるのが第一歩です。 私自身も、普段はパソコンやスマホに自動で記憶させていて、正直パスワードをすべて覚えているわけではありません。 ログイン自体はパスワードなしで行えるものの、パスワードの入力が求められる場面では指紋認証を使っているため、家族が代わりに操作するのは困難になる可能性があります。 だからこそ、一覧を作っておくことが大切です。
パスワード管理ツール(1Password、Bitwardenなど)を使うか、手書きで保管するかは人それぞれ。どちらの場合も、信頼できる人にだけ見せられる工夫をしておきましょう。
いまや、デジタル資産も相続の対象となる時代です。
突然の不幸があったときでも、家族が混乱しないように、今から少しずつ準備をしていくことが、残された人への優しさにつながります。
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